わが家の「消火能力」を高める、消火器というパートナー。
誰もが一度は目にしている消火器は、初期の火災を鎮火させる重要な消防設備です。
ただ、消防訓練などの機会に実際に使ったことがある人は限られていて、
「いざ、使えるか」となると不安が残るでしょう。
そこで今回は、各家庭にも常備し、使い方や保管方法を理解しておくことで、
万が一の際には頼もしいパートナーとなる消火器についてまとめました。
消火器の使用方法・保管方法と種類
■消火器の使い方
① 消火器の安全栓を引き抜く。
② ノズルを火元に向ける。
③ レバーを強く握る。



○粉末消火器の場合
手前から火元に向かってかけます。

○強化液消火器の場合
炎の上から包み込むようにしてかけます。

■消火器の置き場所
容器の腐食や薬剤の変質が起こりやすい、下記のような場所には置かないでください。
× 水がかかったりする場所
× 湿気の多い場所
× 直射日光の当たる場所
× 本体に熱が直接当たる場所
× 倒れる恐れがある場所
◎粉末消火器について
内部の粉末が固まるのを防ぐため、年に1回の天地返し(消火器を逆さにして10秒、戻して10秒、これを数回繰り返す)をおすすめします。期限切れ(有効期限5年)の物は中身を新しく詰め替えましょう。
■消火器の種類
◎粉末消火器
→木材・紙・布などの「普通火災」、灯油・ガソリンなどの「油火災」、電気器具・設備などの「電気火災」に適応。
→薬剤の放射時間・距離が強化液消火器と比べて短い。
◎強化液消火器
→木材・紙・布などの「普通火災」、灯油・ガソリンなどの「油火災」、電気器具・設備などの「電気火災」に適応。
→瞬間的に炎を消すことはできないが、冷却効果を持ち、放射時間・距離が粉末消火器と比べて長い。
→水系薬剤のため、水と作用して発熱する危険物には使用不可。
◎住宅用消火器
→一般住宅からの火災を対象にした小型・軽量タイプ。本体の色はベージュやグリーンなど。
→消火薬剤は粉末・強化液の両タイプあり。
→使用期限は製造から5~8年間。消火薬剤の詰め替えは不可。
◎エアゾール式簡易消火具
→てんぷら油火災などの初期消火に効果を発揮。軽量で取り扱いが簡単。
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